【ネタバレあり/なし選べる!】機動戦士Gundam GQuuuuuuX ジークアクス -Beginning-をIMAXで見てきた!スタッフレビュー
最終更新日:2025.01.30
レビュー・レポート
※当記事には、広告が掲載されている場合があります。
フィギュア買取ネットコラム担当のタカハラシューサクです!
2025年もバリバリレビュー書いていきます!よろしくお願いします。
2025年1月17日(金)に公開されたガンダムシリーズ最新作の劇場版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』!
なんとガンダムのサンライズとエヴァのカラーが夢のコラボという超特大ニュース!!!
ガンダムファンかつエヴァファンでもあるタカハラは、空前絶後のビッグタイトルに(2025年も)いてもたってもいられず、劇場へと向かいました。
以下、『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』の魅力を余すことなく語っていきます。
ネタバレなし感想
「カラー×サンライズ、夢が、交わる。」
2024年12月4日に突如発表された『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』のTV放送と、劇場先行版『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』の公開決定。メインキャラクターの3人、アマテ・ユズリハ(マチュ)、ニャアン、シュウジ・イトウと主人公マチュが操縦するGQuuuuuuX(ジークアクス)のデザインも公開され、大きな話題を呼びました。監督・脚本は『フリクリ』『トップをねらえ2!』などの鶴巻和哉&榎戸洋司のコンビに加えて、あの庵野秀明も脚本に参加、しかも主題歌は米津玄師という鉄壁の布陣。夢だらけのコラボに、誰もが期待に胸躍らせました。
そして遂にやってきた公開日。我々の目に飛び込んできた映像は「なんじゃこりゃ!」の連続で、SNSでも「感想書きたいけどネタバレできない・・・」という方が続出。確かにこれは、本当に何も言えません。ぜひご自分の目でお確かめください。こんなことがあっていいのか・・・。ガンダムシリーズのファンなら必見であることは間違いなしです。
ネタバレに触れない範囲で話せることといえば、とにかくジークアクスがかっこいい!!!どことなくエヴァンゲリオンも彷彿とさせる華奢なフォルムから、縦横無尽のスタイルで、これまでにないMS戦を魅せてくれます。詳しくは書けませんが、ジークアクス以外のモビルスーツも古き良きガンダムシリーズのデザインを踏襲しつつ、カラーならではのエッセンスが加えられており、オールドタイプもニュータイプも楽しめる作品となっています。
そしてキャラクターたちが可愛い!!主人公マチュの快活だけどどこか掴めない雰囲気、ニャアンのクールかつおっちょこちょいな性格、シュウジの謎めいた優しさなど、各々の魅力が光っていました。TV放送で再びこの3人に会えるのが楽しみです。また、ちょっとした会話にも過去作のオマージュが盛り込まれており、ガンダムファンならクスッと来るはず!
また、IMAX上映もオススメです!巨大なスクリーンで繰り広げられる大迫力のMS戦に、重低音の効いたサラウンド音響で、ジークアクスの世界をさらに堪能できます。今作には色彩豊かなシーンも多いので、鮮やかな表現に長けたIMAX上映はうってつけでしょう。米津玄師「Plazma」や星街すいせい「もうどうなってもいいや」、NOMELON NOLEMON「ミッドナイト・リフレクション」といった劇中歌も、通常上映では聞こえなかった音が聞こえてくるかも・・・!
書けるのはここまでです。2025年1月23日時点で、TV放送の時期は未定となっています。しかし、TV放送を待っている場合ではありませんよ!!!これは今すぐ見に行くほかありません。どうか半端な形でネタバレを目にしてしまう前に、ぜひ劇場で目撃してください。
ネタバレあり感想
ここからはネタバレありの感想となります。
ジークアクスは、いつにもまして、非常にネタバレが危険な作品となっています。
くれぐれも鑑賞前に開くことのないよう、ご注意ください……!
\ ネタバレが気になる人はこちら! /
大丈夫ですか?
本当にいいんですね?
いきますよ?
以下ネタバレ感想です!!!
Beginning
/
・・・ファーーファーファーファーーファーパッパー♪
\
ナレーション「人類が、増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって、既に半世紀が過ぎていた」
え?????
なんて?????
何度聞いたかわからないあの曲、あの台詞で、驚愕の幕開けです。改めて言うまでもなくこれはファーストガンダム、1979年の「機動戦士ガンダム」のオープニング完全再現です。フッテージではなく全て新規作画で、ナレーションも永井一郎のものではありません。どういうこと???
ナレーション「宇宙世紀0079」
宇宙世紀0079?????0079の話なの??困惑が困惑を呼びます。舞台はサイド7、あのサイド7です。ジオン軍のザクのモノアイが光り、コロニーの外壁に到着。アングルまで完全に一緒です。観客の頭には無数の「?」が浮かびっぱなしですが、さらに衝撃の展開が。
あれ、シャアがいる・・・。
そう、あのシャア・アズナブルが赤いザクに乗って、コロニーへの潜入作戦に参加しているのです。もちろんオリジナルにこんな展開はなく、潜入するのはデニム、ジーン、スレンダーの3人。しかしこの「Beginning」では、ジーンが待機、シャアと残りの2名が潜入という、物語の「分岐」が描かれているのです。その後の展開もオリジナルとは大きく変わっていきます。
コロニーに潜入した一行は連邦軍の基地とモビルスーツを発見。「功を焦った」シャアはモビルスーツを攻撃し、戦闘が始まってしまいますが、その最中に白いモビルスーツ「ガンダム」を発見。シャアはガンダムに搭乗し、立ち上がり、ビームサーベルでガンキャノンを難なく撃破。そのまま戦艦「ペガサス」(木馬でもホワイトベースでもない!)も攻撃し、ガンダムもろとも奪取という、八面六臂の活躍を見せます。そしてシャアはガンダムを「真っ赤に」塗装します・・・。
そう、これは「もしもシャアがガンダムに乗っていたら」というIFのストーリーなのです。そこにはアムロ・レイもフラウ・ボゥも登場しません。赤いガンダム×シャアはジオン軍の主力となり、連邦軍を圧倒、追い詰められた連邦はコンペイトウ(ソロモン)を月面都市グラナダに落とす作戦を決行しますが、シャアはこれを阻止するためにソロモン内部に爆薬を仕掛け、進路を変える作戦を計画します。作戦が始まり一行はソロモンに侵入、順調かのように思えましたが、ザビ家を恨むシャアは爆薬をわざと解除、本部で指揮をとるキシリアもろともグラナダをソロモンで潰してしまおうと考えます。そこにモビルスーツに乗ったアルテイシア(セイラ・マス)まで現れ、混迷極まったタイミングで、シャアが謎の光(ゼクノヴァ)に包まれます。うわごとのように要領を得ない言葉を発するシャア。謎の光が消えると共にシャアは消息を断ちます。ソロモンは大きくえぐれたように欠け、進路が変わったことにより、グラナダには落ちませんでした。一年戦争はジオン軍の勝利で幕を閉じ、6年の月日が流れました・・・。
やってくれたな!
あらためてあらすじを書いていても、信じられません。「シャアが赤いガンダムに乗る」という展開自体は『機動戦士ガンダム ギレンの野望』などのゲーム作品で描かれたことはありましたが、アニメ最新作で真正面からこの展開が描かれたことはありません。パンフレットでのインタビューによると、このIFストーリーはほとんどが庵野秀明によるもので、ここだけで映画一本分相当の脚本が仕上がっていたとのこと。こんな形で「シン・ガンダム」を実現するとは・・・。庵野秀明らしく、オリジナルの劇伴音楽を5.1chリミックスしたものがそのまま流れ、往年の名曲を映画館の迫力ある音響で楽しめた点も、嬉しい誤算でした。サブタイトルの特徴的な音楽までまんま一緒で、爆笑です。このIFパートは終始笑っていた気がします。「Beginning」ってサブタイトルなのもそういうこと(※)だろ?やってくれたな!
シャアがガンダムに乗ったことでさまざまな要素が変化し、ドレン、ガルマ、マ・クベなど、オリジナルで亡くなるキャラは生存、ビグ・ザムは量産化され、ブラウ・ブロは「キケロガ」という名称に、赤いガンダムはサイコミュとビットを搭載し、一年戦争はジオン軍が勝利するという、まさにバタフライエフェクト。些細なボタンの掛け違いが、その後の運命を大きく変えてしまいました。
特に大きな違いがシャリア・ブルとシャアとの関係性です。オリジナルアニメでは39話にしか登場しなかったキャラクターですが、彼もニュータイプであり、富野由悠季による小説版では、シャアの右腕となって活躍する重要人物として描かれています。「Beginning」パートではこの関係性にフォーカスし、シャアとシャリア・ブルが同じニュータイプとして親交を深め、2人1組の戦術「マヴ(M.A.V.)」を編み出す過程が描かれています。オリジナルや「ジ・オリジン」に準拠したデザインのキャラがほとんどの中、シャリア・ブルだけはこの後に続く0085パートに寄ったデザインになっています。シャリア・ブルを0079と0085を繋ぐ架け橋としていることが、視覚的にも表現されているわけです。
※ファーストガンダムの劇場版3作目「III めぐりあい宇宙編」のエンディングソングはタイトルが「ビギニング」
GQuuuuuuX -ジークアクス-
一年戦争が終結しIFパートが終了すると、舞台は宇宙世紀0085に移り、やっとこさ「ジークアクス」の物語が始まります。ジオン公国の統治に危機感を覚え、治安維持を目的とした武装した「軍警ザク」を配備している、サイド6「イズマコロニー」。主人公アマテ・ユズリハ(マチュ)とニャアンは、ひょんなことから非公式のモビルスーツ戦「クランバトル(クラバ)」に巻き込まれていきます。ここに謎のガンダムパイロット シュウジ・イトウやジャンク屋「カネバン有限公司」の面々なども加わり、物語のセットアップが整ったところで劇場版ジークアクスは幕を閉じます。まさに「いいところ」で終わるので、TV放送が待ちきれませんね!
前半が前半なのでつい忘れそうになりますが、『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』は宇宙世紀の変奏でありながら、新しい魅力にも満ちている傑作です。モビルスーツひとつをとっても、エヴァを強烈に意識させ、禍々しささえ感じさせるガンダム、股関節周りが特徴的なザクなどのリデザインが、カラーとサンライズのタッグから溢れるパワーをひしひしと感じさせてくれます。MS同士の戦闘もCGを駆使していて斬新です。ガンダムの首がグルッと180度回り、バルカンを撃つシーンには唸りました。排莢の描写にもこだわりを感じます。後半はコロニー内での戦闘もあり、民家や人がすぐ近くにいるため、緊迫感がえげつないです。『閃光のハサウェイ』でも似た表現がありましたが、人のすぐ近くまでガンダムのビットが高速で接近し、また高速で離れていくシーンは「ビットの挙動って近くで見たらあんなに怖いのか・・・」と新鮮な発見がありました。
また、コロニー内での戦闘は難民が集まる居住区で行われ、軍警から難民への差別意識やいわれのない暴力が描かれます。この作品が現実の社会問題も反映させた形で展開していくことを予想させますね。メインキャラの一人であるニャアンも戦争難民という設定です。このニャアンとマチュの関係性についても、同性愛的なケミストリーを感じさせる演出があり、『水星の魔女』以降のリアルタイムなガンダム作品だと認識させてくれます。
残された伏線や謎
今作はTVシリーズの先行上映という形のため、たくさんの伏線や謎が散りばめられたままです。シャアはどこへ消えたのか、「キラキラ」の正体とは、「シャロンの薔薇」「ゼクノヴァ」とは、わからないことだらけで本放送への期待がどんどん膨らんでいきます!後半の0085パートでも過去作のオマージュは満載で、「こんにちは、お急ぎですか?」の合言葉やF91のバンなど、細かすぎるだろと思うのですが、シュウジのアジトにあるスペースランチに関しては、単なるオマージュではなく物語の根幹に関わってきそうで油断なりません。とにかく要素が多い・・・。アマテ=アムロ、ニャアン=ララア、シュウジ=シャアでこの3人が仲良くなれた(もしくは恋愛関係)世界を見せてくれたりしたらいいな、というのが個人的な願望です(マチュ=ハマーン説が有力なようですが)。
まとめ
『機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning-』を、とにかく見に行ってください。今すぐ!「何か」を知ってしまうその前に!!!ガンダムファンなら必見間違いなしです。
ぜひ劇場へ!
ガンプラやエヴァフィギュアは大人気!
超長寿シリーズのガンダムやエヴァは、プラモデル・フィギュアも大人気!
特にガンプラのやMG、PG、RGといった上位モデルや、METAL BUILD、ROBOT魂などの国内アクションフィギュアシリーズは、中古でも高値で取引されています。
もちろんHGのガンプラやバンダイ以外のフィギュアシリーズ、綾波やアスカなどのキャラクターフィギュアでも大歓迎です!!
売りたいガンダム・エヴァ関係のフィギュア・プラモデルは、ぜひフィギュア買取ネットへお送りください!
おまけ
ここからはおまけとして、劇場鑑賞の際のレポートをお届け!
1回目を観賞したのは立川シネマシティです。いつもお世話になってます!
シネマシティはアニメに力を入れていて、トークイベントやオールナイト上映なども頻繁に開催されています。こちらは公開中のLOTRアニメ映画「ローハンの戦い」の神山健治監督サイン!『東のエデン』大好きです!
a studio前のポスター。今回は極音上映ではありませんでした。初日に行けなかったのでグッズはほとんど売り切れ、もちろんジークアクスのHGも手に入りませんでした。プラモはほとんど作ったことがないので、手に入ったとして組み立てられるか怪しいですが・・・。
しかしパンフレットはゲット!もちろん豪華版です。ネタバレ満載なので鑑賞後の開封をオススメします。
そして2回目も行っちゃいました!ユナイテッド・シネマとしまえんでIMAXです。
ユナイテッド・シネマ系列でジークアクスを観賞した半券を投稿すると応募できるキャンペーンも行われているようです。
こちらがジークアクスのIMAXポスター!制作発表時に出たこのビジュアルもめちゃくちゃ良いですよね・・・。
そして無事手に入れました!公開2週目特典のデザインワークス!!!
「これ特典でもらっていいの?」というレベルの大ボリュームでした。TV放送が待ちきれない・・・!
おまけは以上です!
次回のレビューもどうぞお楽しみに♪