導入
物語はプリキュア達のライブシーンから始まります。
本編のOPを流しながら、観客のいない巨大なステージで踊るプリキュア達。
いつもはEDでダンスするのですが、今作はアイドルをコンセプトにしているだけありOPでもしっかりライブを披露してくれます。
OPは本編の映像だとダンスシーンがないので、少し得した気分です。
どうやらうた達はアイアイ島で開催される『スーパーミラクルアイドルフェスティバル』のリハーサルをしていた様子。
アイアイ島は全ての海と繋がり、時空を超えてあらゆる世界の人々が集う不思議な場所とのこと。
うた達は珊瑚の妖精・トットに招かれ、アイドルプリキュアとしてライブをする事になったと。
リハーサルを終え、トットの案内で島中を巡ったうた達は巨大な女神像を見つけます。
それはアイアイ島に伝わる女神・アマス。
1000年前に自らの石化と引き換えに、伝説の巫女と力を合わせて島の危機を救ったみたいです。
その時、突然海中から闇のオーラを漂わせたクラゲの群れが大量に押し寄せてきます。
プリキュアによくある悪い怪物です。
アイアイ島を救うため、うた達はプリキュアに変身します。
大画面で見る変身シーン、最高です……。
プリキュアってやっぱり変身が醍醐味と言いますか……。
ただ全身が光って終わりじゃなく、髪型、衣装、手足など、細部が変わっていく様子を色んなアングルで見せてくれる。
単純に視覚的な感動もありますし、『とことん可愛くなりたい』という女の子の願望がこれでもかと詰まってるみたいで素敵だなって感じます。
何より変身中どのキャラも楽しそうなのが好きです。当然キャラ毎に性格が異なるので表情にも差が生まれるのですが、多分ノリノリでやってるのは同じだろうなあって。
それと変身バンクは色んなアニメーターさんが描いているので、キャラによって動かし方が違うのも個性を感じて楽しいですね。
私が幼児なら映画館で変身していたかもしれません。
プリキュアvsヤミクラゲ
順調に敵を倒していくプリキュア達ですが、ヤミクラゲの数が多すぎて一旦退避する事に。
その際、遠くで輝く2種類の光を目にします。
間違いありません。この2つは過去作のプリキュア達。『ひろがるスカイ!プリキュア』と『わんだふるぷりきゅあ!』の二組が戦っている瞬間でしょう!
過去作のキャラの再登場ってなんでこんなにもワクワクするんだろう……。
姿は見えていないのに、同じ戦場にいるというだけで胸が弾みます。
するとうた達のもとに、髪の長い透明な少女が現れます。
彼女は冒頭のリハーサルから度々うたの前に姿を現していた謎の存在です。
そんな少女の力でうた達はなんと、過去のアイアイ島にタイムスリップしてしまいました。
ここで現代パートは終わりです。
過去のアイアイ島
やって来たのは1000年前のアイアイ島。
なな、こころ、プリルンとはぐれてしまったうたは妖精のメロロンと行動を共にします。
そこで2人が出会ったのはアイドル嫌いの少女・テラ。
先ほどうた達をタイムスリップさせた少女と瓜二つです。
歌唱を披露するうたに冷たい態度で接しますが、うたが海洋生物の毒にやられたと知るや、薬草を探しに海へ飛び込んでいく姿は完全にお人好しのそれです。
ここの毒で倒れたうたをメロロンが心配してるのが良いです。キュアウインクと背中合わせで戦うシーンもありましたし、確実にプリルン以外にも心を開いてるのがわかります。
さて、テラによるとアイアイ島の女神・アマスは推しのアイドルに会えなくなった悲しみで姿を消してしまった模様。
そのアイドルとは、うたの世界から島に流れ着いた昭和の少女。時空を超えてやって来た昭和アイドルはアマスと仲良くなり、孤独に使命を果たすだけだったアマスをアイドル活動で楽しませていたようです。
アマスも昭和アイドルも、勝手に仕事を放棄して姿を見せなくなるのは自分勝手だとテラは非難します。
しかし1000年後の伝承によると、アマスはこの後伝説の巫女と共に世界を救うことになります。
伝説の巫女が昭和アイドルだと推測したうた達は、昭和アイドルを探し出す事が未来の救済に繋がるのだと予想します。
この辺りの設定は一気に説明されるので、ついていくのがちょいとしんどかったですね。
もう少し尺があれば丁寧に描けたと思いますが。
テラのおかげで元気になったうたは、彼女と夜景を堪能します。
満天の星空に心奪われたうたは、即興である曲を歌います。
曲名は『♪HiBiKi Au Uta♪』。この映画の主題歌で、これまでうたが歌ってきた明るい曲と違い静かで感動的な曲調です。
事前にCMや動画などで聴いていた全員verは壮大な感じでしたが、うたのソロverはもっと落ち着いていて、歌に込められた彼女の気持ちが直接伝わってくるようでした。
特にサビを歌いながら月明かりに照らされるうたは神々しくて、やっぱり彼女はアイドルなんだ……と再認識させられました。
普段から天真爛漫な分、余計にギャップでやられます。
この曲を聴いてテラはアイドルへの印象が変わったみたいでした。
アイドルはただの歌手ではない不思議な存在と、作中でななが言っていましたが、たった一曲で心を変えてしまうこの瞬間にはアイドルの凄さが詰まっていたような気がします。
確かな絆を育んだうたとテラですが、翌朝に大量のヤミクラゲに襲われてしまいます。
実はテラにはヤミクラゲを引き寄せる性質があり、本来なら一刻も早くうたと離れるべきだったけど、もう一晩だけならとつい長く一緒に過ごしてしまったようです。
そのためうたをヤミクラゲの襲撃に巻き込んでしまい、後悔するテラ。
うたとメロロンはプリキュアに変身して応戦。
アイドルプリキュアとして共に戦う意志を示します。
この瞬間、テラの瞳にはキュアアイドルの姿が焼き付いていました。
周りを巻き込むまいと孤独に生きてきたテラにとって、一緒に戦ってくれる誰かというのは救いだったのかもしれません。
キュアアイドルがテラの推しになったのは、この瞬間だったのではと思います。
はぐれていた仲間達が駆けつけ、敵を退ける事にも成功。
しかし隙を突かれてテラをヤミクラゲに攫われてしまいます。
昭和アイドル
テラを救うにはアマスの力が必要であると判断したうたは、消えた昭和アイドルを探しに離島へと向かいます。
しかしそこである物を目撃してしまいます。
ハッキリと描写されませんでしたが、十中八九昭和アイドルのお墓(もしくは亡骸)でしょう。
実はアイアイ島の住民は非常に長生きで、人間の時間感覚とはズレがあるとのこと。
何せ珊瑚の妖精ですからね……。
昭和アイドルはその事を告げられず、みんなに黙って姿を消し離島で寿命を迎えたのでしょう。
昭和アイドルが漂流してきたのは相当昔の出来事だったのだとわかります。
ここはショックでしたね。
単純な辛さの他に、アイドルを応援する以上避けては通れない問題を突きつけられた感じがします。
アイドルは短命です。素晴らしい存在であると同時に活動できる時間にも限りがあります。
この『昭和アイドルの死』は、引退のメタファーだと解釈するのが自然でしょう。
辛い場面ですが、きちんとアイドルの物語を描こうとする製作陣の熱意が伝わってきます。
その頃、攫われたテラは女神アマスと対面します。
ずっと引きこもっていたアマスは、実はヤミクラゲに襲われ闇落ちしていたのです。
闇落ちする寸前に自らの一部を切り離し、それがテラになったというのが真相でした。
テラとアマスはほぼ同一人物だったのです。
まあ名前的にそうでしょうね(笑)。
昭和アイドルから嫌われたと思い込んだアマスは他者との関わりを断ち、自分だけが存在する世界を望んでいるようです。
そのためにテラを取り込み、完全体になりたいのでしょう。
そんなアマスを、昭和アイドルの幻影が悲しそうに見つめているのが辛いです。
誰に見えなくても昭和アイドルはずっとアマスの側にいたのでしょう。
最終決戦
テラと一体化したアマスは巨大な怪物になり、アイアイ島にヤミクラゲを大量発生させます。
世界滅亡のカウントダウンが迫る中、プリキュア達は戦場に駆け付け、戦いの中でアマスの胸の内を知ります。
アイアイ島を守る使命を果たすだけの人生を送っていたアマスにとって、昭和アイドルとの出会いは日々の幸せを与えてくれていたようです。
「なんて人に愛され、人を愛する事に全力な少女なんだろう……」と。
無気力だったアマスだからこそ、昭和アイドルの生き方に胸を打たれたのかもしれません。
昭和アイドルの方も、無気力だったアマスが自分を見て元気になっていく姿が嬉しかったんだと思います。
回想で握手する2人は眩しいくらいの笑顔でしたからね。
だからこそ、昭和アイドルを失ったアマスは絶望してしまった。
「ずっと離れないと約束してくれたのに……」と嘆くアマスは非常に気の毒で、ただ倒すべき悪ではない事がわかります。
世間では厄介オタクと揶揄されそうな発言ですが、愛故に苦しむ姿には寄り添ってあげたくなります。
説得してくるうたに対して、アマスは「なら彼女に会わせて」と懇願します。
結局、彼女の1番の願いはこれなのです。
世界を滅ぼすとか1人になるとか、そんな事はヤミクラゲの侵食と推しを失った反動で突き動かされているに過ぎません。
ただ好きな人に会いたい。それだけでしょう。思わずラスボスの方に感情移入してしまいます。
だからこそプリキュアには彼女を救ってほしい。
アイドルプリキュアらしく笑顔にしてあげてほしい、と応援したい気持ちが高まります。
アマスの一撃でピンチに陥るプリキュア達。
そこへアイアイ島の住民達が駆けつけます。
想いの力でプリキュアを応援すべく、彼らは腕輪のアイテムをかざします。
その瞬間、映画館にもチラホラと光が……!
出たあああああ!!!恒例のアレだあああああああああああああああ!!!
そう。観客の子ども達が入場特典のグッズを光らせているのです。
私はこの光景を見るために毎回後ろの座席をとっています。今思えば、昨今流行りの応援上映の先駆けかもしれません。
ファンが光を灯してステージ上の人物に力を与える。プリキュアとアイドルは非常に似た存在だなあと思います。
みんなの力がプリキュアに届き、うたは映画限定フォーム『キュアアイドル-ゴッドアイドルスタイル-』に変身します。
赤を基調とした衣装はどこか和の風情があり、竜宮城の乙姫を彷彿とさせます。
海と時間の要素から、浦島太郎の物語をイメージしてデザインしたのかもしれません。
『♪HiBiKi Au Uta♪』を歌いながら楽しく華麗に変身していく映像も素晴らしいです。
キュアアイドルは必殺技のライブを披露し、歌の力でアマスを追い詰めます。
それだけに留まりません。キュアアイドルからキュアキュンキュンへ。キュアキュンキュンからキュアウインクへとソロ曲のバトンタッチが行われていきます。
更にはキュアズキューンとキュアキッスのデュエットまで披露。
もうここぞとばかりに詰め込みまくりです。
その分『ゴッドアイドルスタイル』のお披露目が短くなってしまったのは残念ですね。
まあアイドルは短命なので仕方ないか(笑)。
しかしまだアマスの心を取り戻すまでには至らず、更なるヤミクラゲの援軍でキュアアイドル達は再びピンチに。
戦場を見守っていた子どもは思わず呟きます。
「もっとプリキュアがいたらいいのに」
その瞬間、空間に穴が空き5人のシルエットが飛び出します。
彼女達の名は……そう!
「「「「「ひろがるスカイ!プリキュア」」」」」
『ひろプリ』来たああああああああああああああああああああああああああああああ!!!
今代プリキュアのピンチに前々作の主人公達が駆けつけてくる展開!
興奮が止まりません。来るってわかっていても心キュンキュンします!!!
どうやらキュアスカイ達は未来のアイアイ島のヤミクラゲを何とか倒し、ここへ呼ばれたみたいです。
目的は同じ。女神アマスと戦い石化された人々を助け出す事。
『ひろプリ』が来たという事で、ウインクとキュンキュンは新たな曲でサポートします。
流れた曲はまさかのまさか『ひろがるスカイ!プリキュア〜Hero Girls〜』。『ひろプリ』のOPです!
天才かよ……。
アイドルプリキュアが『ひろプリ』のOPをカバーするだけでもヤバいのに、その力でスカイ達をアシストするという激アツ展開。
歌の力で戦う『キミプリ』。ヒーローとして颯爽と駆けつけ戦う『ひろプリ』。
2つの要素が気持ち良く噛み合い、最終決戦をこれでもかと盛り上げます。
何と言っても『ひろプリ組』の無双シーンが格好良すぎます。気合いの入った作画に高速で描かれる激しい戦闘。各々の必殺技や合体技を次々にぶつけ、最後にスカイの必殺技で締める徹底振り。
完璧です。面白すぎる。
ちなみに『ひろプリ』好きの友人と見に来たのですが、チラッと隣を見ると口元に手を当てて外国人みたいな反応をしていました。
心キュンキュンしているようで何よりです。
しかしそれでもヤミクラゲの軍勢は残っています。
そこで再び子どもの祈りが。
「もっとプリキュアがいればいいのに」
そう、まだもう一組プリキュアは残っています。
おいおいおいおい。
おいおいおいおいおいおいおいおい。
このテンションで『次』は体が持たないって。まだ、心の準備が……。
「みんな一緒に!せ〜の!」
「「「「わんだふるぷりきゅあ!」」」」
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!
キラッキランラあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああン!!!!
前作のプリキュア、『わんぷり組』が来ました。
『ひろプリ組』と違って楽しそうに来るのが作品の色が出ていていいですね。
『わんぷり組』が来たという事で、今度はズキューンとキッスがあの曲を披露。
わんぷりOP、『わんだふるぷりきゅあ!evolution!!』。
天才かよ……。
前作主題歌をバックに、キュアワンダフル達は戦闘を開始します。
しかし『わんぷり』の戦闘は一味違います。
暴走した動物を抱きしめ、言葉を聞いて、心を通わせて浄化します。
その特徴がヤミクラゲに対しても発揮され、傷1つ負わせる事なく戦闘を終わらせました。
敵が生き物という事もあり、『わんぷり』の持ち味が違和感なく活かされていて最高です。
必殺技はキュアリリアン以外披露されませんでしたが、代わりに各々の決め台詞を全て言ってくれました。
ありがとうございます。
それでも尚他者を拒絶し続けるアマスに対して、キュアアイドル達は必死に昭和アイドルの真実を語ります。
しかしここで話を聞いていたテラが尋ねます。
もしも人間と妖精に寿命の差があるなら、うた達もその内いなくなってしまうのかと。
それは寂しい。そうなるならいっそ出会わなければ良かったと。
気持ちはわかります。誰かを大事に想うほど別れに痛みが伴うのは当然でしょう。
しかしそうではないと『わんぷり組』が教えてくれます。
例え寿命に差があっても、出会えた事が奇跡なのだと。
これを『わんぷり組』に言わせるのが本当に涙腺に来ます。
『わんぷり』は人間と動物の絆を描いたシリーズで、中には動物の死を受け入れるドラマもありました。
だからこそ彼女達の言葉は重く、説得力が増す訳です。
ただの客演に留まらず、『わんぷり組』だからこそ出せる説得力でメッセージ性を補強するのは見事としか言いようがありません。
よくここに気づいて繋げたなあ……。
先ほどのOPカバーもそうですが、とにかく設定同士を繋げるのが上手いです。
自分は創作を『目に見えないパズルを埋めていく作業』だと捉えているのですが、今作は重要な場面でそれらが綺麗にハマっています。
ここからのキュアアイドルのアンサーもいいです。
例え自分がいなくなっても、出会えた事はずっとテラの心に残り続ける。それでテラが笑顔になれば自分も笑顔になれる。そうなればアイドルはずっと消えない。
そんな風な事を伝えるキュアアイドルの隣に、昭和アイドルの幻影が現れます。
そう、昭和アイドルだってずっとアマスの心に残り続けているのです。アマスが今度こそ幻影の彼女を認識できたのは、プリキュア達の言葉が響いたからでしょう。
最後の一撃として、『キミプリ組』全員でステージを披露します。
そのライブシーンには昭和アイドルの姿も映り、アマスの心を揺さぶります。
ここめっちゃいいですね。テラとアマス、両方にとっての救いになっているのが素敵です。
その後、浄化されたアマスが昭和アイドルに駆け寄る映像が流れます。
「あの子はずっとここにいた。ここにいる」
そうしてアマスは昭和アイドルのもとに辿り着き、あの頃のように手を繋ぐ事が叶いました。
アイドルとファンの絆はずっと心の中に残り続ける。それを示すような感動の瞬間です。
思わずここで涙腺が決壊してしまいました。
どれだけアイドルが好きでも、それがきっかけでマイナスな感情になる事もある。ずっと落ち込んで立ち直れない時もある。
だけどそんな自分達を笑顔にしてくれるのもアイドルです。アイドルが原因で心を沈めたアマスが、同じアイドルであるプリキュアに救われたように。
今作はまさに、子どもだけでなく全てのアイドルファンに刺さる物語だったと言えます。
戦いを終えたプリキュア達。
しかしアマスは自らの石化と引き換えにヤミクラゲを浄化し、世界を救おうとします。
結果、次の女神はテラに託される事になります。
しかし女神の力を使い果たしてしまったアマスの影響で、テラは1000年の眠りにつく事になってしまいました。
だから1000年後にキュアアイドル達の歌で目覚めさせてほしいと。
いくら長寿の女神と言っても1000年間1人で眠り続けるのはあんまりだと、うたは涙を流します。
アマスは推しを想うが故に孤独を選ぼうとしていたので、余計にテラを1人にさせるのは辛かったのでしょう。
しかしテラは笑顔で返します。
「大丈夫。推しのライブが待ってるって考えたら、1000年くらい待てるよ」
ヤバい……もう3回くらい泣いてる……。
自分も推しのライブが控えてる時は頑張れるのでここで一気に感情移入してしまいます。
それでもやっぱり1000年は長すぎる……。
なのにずっと待ち続けるってあまりに一途で、だけどこれができるのがファンなのかなってどこか腑に落ちる所があります……。
そしてうた達は1000年後の未来――現代へと向かうのでした。
1000年後のライブ
舞台は現代へ。
キュアアイドルをセンターとしたアイドルプリキュアは、冒頭でリハーサルしていたステージに立ちます。
ライブを待っていた人達に向けてキュアアイドルは呟きます。
「お待たせ」
この瞬間、私の脳裏には今作のタイトルがよぎりました。
『お待たせ!キミに届けるキラッキライブ!』
お待たせって……そういう意味かあ……!!!
ずっと我々観客に向けたタイトルと思っていましたが、裏にもう1つの意味が隠されていたのですね。
これは間違いなく1000年間待ち続けたテラへのメッセージでもあります。完全に意表を突かれました。
しかし意外なタイトル回収に驚いてる暇もありません。
アイドルプリキュアのライブが始まり、かつてテラに歌った『♪HiBiKi Au Uta♪』を全員で披露。
『100年。1000年。時を超えても心は覚えている。未来に響いてるよ』
このサビの歌詞が本当に最高です。
以前聴いた時はなんとなくで流していたのですが、ここまでの過程を考えると込み上げてくるものがあります。
最後にテラが目覚めるシーンは、1000年待ち続けた1人のファンが報われた感じがして良かったです。
それと伝承にあった伝説の巫女ですが、あれは昭和アイドルでなくうた達の事だったと石碑で明かされます。
容易に予想できる真相ですが、こういうのはいくらあってもいいですからね。
石化した人達も元に戻り、これにてハッピーエンド!
かと思いきや……。
なんと『ひろプリ組』と『わんぷり組』をステージに混ぜて、全員でキミプリのOPを歌うという神展開に!!!
どこまで詰め込むつもりじゃあああああああああああああああああああああああああ!!!
最後までチョコたっぷりかよ!!!
しかもプリキュアはEDで踊るのが恒例なので、アイドルモチーフじゃないプリキュア達がステージに立っても違和感ないんですよね。
最後にテラが微笑み、エンドロールが流れて物語は終わります。
エンドロールでアマスと昭和アイドルが一緒にいるのもいいし、ラストの集合写真でうたとテラが隣同士で写っていたのも満足でした。
ていうか何気にうたが片手をハートにして、それに合わせるようにテラが片手をサムズアップして食い違っているのがクスッときました。
これネットミームの画像が元ネタですね。しかも2人の場合は構図が逆になってて余計に笑えます。