最終更新日:2024.10.07
お役立ち情報「気が付いたら大事なドールに色移りがあった」なんてことがあったら悲しくなってしまいます。この記事では大事なドールを色移りから守るにはどうしたら良いかご紹介します。色移りしてしまった時の除去方法もご紹介していますので、あわせてチェックしておきましょう。
目次
ドールの色移りとは
ドールに色の濃い服やウィッグ等を長い間着けたままにしておくと、ドールのボディやヘッドに色が移ってしまいます。特にソフトビニール素材は色移りしやすいです。
大事なドールの色移りは、以下の方法で防ぎましょう。
ドールの色移りを防ぐ方法
ドールのボディとヘッドに分けてドールの色移りを防ぐ方法をご紹介します。
ボディの色移りを防ぐには
ボディの色移りは着させる服やボディタイツなどの装着で防ぐことができます。詳細をみていきましょう。
色の濃い服や靴下はこまめに着替えさせる
色の濃い服を長時間着せているとボディに色が移りやすいので、こまめに着替えさせたり、長い間の着用は避けるようにしましょう。
色の濃い服などは一度洗ってから着せることで色移りしにくくなることもあります。
色止め剤を使用する
手芸屋さんなどで売られている色止め剤を使用する方法もあります。洗面器などに色止め剤とぬるま湯を入れて、服を15~20分程度浸し水洗いします。説明書に色止め剤とぬるま湯の比率が書いてある場合はそれに従いましょう。その後、脱水して陰干しすると、色が定着し、色移りしにくくなります。
ただし、全ての生地が、洗ったり、色止め剤を使ったりすることで、色落ちしなくなるわけではありません。生地や方法によっては、色みが変わったり、生地が硬くなってしまうこともありますので、大事な洋服などは慎重に行いましょう。
どうしてもこの服を着せたままで飾りたいなどのこだわりがなければ、薄い色の洋服を着せておく方が安心です。
ボディタイツやボディストッキングを着せる
出典:Amazon.co.jp
ドール用のボディタイツやボディストッキングを着せることで色移りを防ぐことができます。ドールの首から腕や足など全体を覆っているものや、胸元から足先まで覆っているものなどがあるので、着せたい服のデザインに合わせて選ぶと良いでしょう。
ボディタイツやボディストッキングは、市販でも売られていますが、人用のストッキングなどを使って自分で作ることもできます。作り方はこのあとのヘッドキャップの箇所でご紹介します。
ドールの中でも、スーパードルフィーにおいては、肌がウレタンキャストのため、色が染み込むことはほとんどありません。そのため、色移りしても綺麗に落とすことができ、ボディタイツ等での色移り対策をする必要はありません。
ヘッドの色移りを防ぐには
ヘッドの色移りを防ぐには、ヘッドキャップを使用すると良いです。
ヘッドキャップをかぶせる
出典:Amazon.co.jp
ドールにウィッグなどをかぶせる前に、ヘッドキャップをヘッドに着けることで色移りを防ぐことができます。ウィッグが動かないように固定する滑り止めがついている物もあります。ただし、ドールやウィッグの素材によっては、べたついてしまう恐れもあるので、定期的に外し、通気性をよくしておきましょう。
ちなみにボディの色移り対策が必要ないスーパードルフィーも、ヘッドに関しては、ヘッドキャプでの色移り対策を勧めています。
ヘッドキャップも人用のストッキングや不織布などを使って自分で作ることが可能です。以下、ボディも含め、作り方を簡単にご紹介します。
ボディストッキング・ヘッドキャップの作り方
ドールのボディ、ヘッドそれぞれのサイズを測り、型紙を作ります。
まずボディは、ラップなどで覆い、首や胸、肩、腕、ウエストなどの目印をつけます。次にラップの目印を紙に写して、パーツごとに分けて型紙を作ります。
ヘッドは、ドールの額中央の生え際から耳の上、後頭部の生え際を通った一周の頭囲を測り、型紙を作ります。
それぞれの型紙に沿って、使用する人用のストッキングや不織布を裁断し、パーツを縫い合わせます。ほつれ止めやふちを縫って完成です。
大事なドールが色移りしてしまったら
もし大事なドールが色移りしてしまったら、ドールの素材を確認し、素材に合わせた方法で除去します。
下記方法を参考に実際に除去する時は、ドールの素材とともに、使用する洗剤の用法・容量もよく確認し、行ってください。
まずはドールの素材をチェック
ドールが何で出来ているか素材をまずは確認しましょう。そして使用する除去剤や洗剤を確認し、お持ちのドールに使用しても問題ないかチェックしましょう。心配な場合は、同じ素材の物で試してみるか、小さい目立たないパーツ部分に少量で試してみると安心です。
主なドールの素材と、使用が可能な除去剤・洗剤はこちらです。
ドールの素材 | 特徴 | 色移りしてしまったら |
---|---|---|
ソフトビニール (ポリ塩化ビニル、塩化ビニル樹脂) |
・軟質で、色移りしやすい ・リーズナブルな物が多い (使われているドールは、ドルフィードリーム、ブライス、リカちゃん、バービーなど) |
・ドール専用の除去剤が使える ・漂白剤、重曹水で改善することも |
プラスチック (レジン、ウレタン、ABS樹脂等) |
・ソフトビニールに比べダメージに弱く割れてしまうこともあるが、色移りはしにくい ・レジンキャスト製などはやや高価な物が多い (使われているドールは、スーパードルフィー、ユノアクルスなど) |
・漂白剤、重曹水で改善することもあるが、ドールそのものの色味が抜けてしまうことがあるので、目立たない部分で少量を試してから行うと良い |
ソフトビニールとプラスチックどちらも含まれるドールもあります。例えば、オビツ製作所の人形素体であるオビツボディは、全身硬いプラスチック素材ですが、胴体部分などはソフトビニール素材となっています。こういったドールは、色移りした箇所の素材に適した方法で除去しましょう。
ドール用の色移り除去剤で落とす
ソフトビニール素材のドールの多くは、ドール専用の色移り除去剤を使用することで色移りを落とすことができます。ドールに蓄積された汚れを落とすドールクリーナーや、色移りなど一点集中で汚れを落とすドールシミケアなどがあります。
また、ドルフィードリームにおいては、ドリームレスキューという専用の除去剤もあります。
漂白剤や重曹水を使用する
プラスチック素材、ソフトビニール素材はキッチンハイターなどの漂白剤を使用することで、色移りが落ちることがあります。
- 液体タイプの漂白剤
→汚れ度合いや漂白剤の種類によって、液体と水の比率、つけおき時間が異なりますが、概ね30分程度のつけおきをしてから水洗いする方法となります。 - 泡タイプの漂白剤
→汚れている箇所に直接吹きかけ数分放置してから、水洗いします。
漂白剤は、他の洗剤と併用すると有害なガスが発生することがあるので、使用上の注意をしっかり確認して使いましょう。
重曹と水を混ぜて作る重曹水でもプラスチック素材、ソフトビニール素材の汚れが落ちることがあります。製品によって、重曹、水の量が異なることがありますので、使用の際は、製品ごとの作り方を確認しましょう。
重曹水をスポンジに浸し、汚れた部分を磨く方法や、スプレーボトルに入れてスプレーをし、不織布やスポンジなどで磨く方法などがあります。
ソフトビニール素材の樹脂の奥まで入った汚れは、漂白剤、重曹水を使用しても落ちないことがあります。
まとめ
ドールを色移りから守る方法と色移りしてしまった時の除去方法をご紹介しました。
ドールはボディとヘッド、それぞれ色移りしてしまう可能性があるので、濃い色の服を避けたり、ボディタイツやヘッドキャップなどで対策し、大事なドールを色移りから守りましょう。
\ この記事を書いた人 /
ゆめまま(中村美和)【ライター】
WEBライター歴5年になるママライター。アニメ・漫画系、フィギュアやアニメグッズの買取、遺品整理、不用品回収など、執筆した記事は多岐にわたります。人事採用の業務経験もあり、採用系の記事も執筆してます。